<中No. 16-107号>    温泉分析書(鉱泉分析試験法による分析)

1.申請者 住所 岐阜県吉城郡上宝村大字福地170番地の1
氏名 有限会社 福地 代表取締役 端下 忠
2.源泉名及び湧出地 源泉地 混合泉(三井金属1号泉、観音泉、天裕温泉及び湧水の混合泉)
湧出地 岐阜県吉城郡上宝村大字福地字下島170-6
(混合槽 湯口における分析)
3.湧出地における調査及び試験成績  
  (1)調査及び試験者 社団法人長野県薬剤師会 検査センター第二課長 清水正
  (2)調査及び試験年月日 平成16年7月26日
  (3)泉温 76.1℃ (調査時における気温 24℃)
  (4)湧出量 L/分 (混合槽湯口における分析)
  (5)知覚的試験 ほとんど無色澄明、微硫黄味・微硫化水素臭を有す。
  (6)水素イオン濃度 pH 7.2
  (7)ラドン(Rn) 未測定
4.試験室における試験成績  
  (1)試験者 社団法人長野県薬剤師会 検査センター第二課長 清水正
  (2)分析終了年月日 平成16年8月12日
  (3)知覚的試験 ほとんど無色澄明、微硫黄味・微硫化水素臭を有す。
  (4)密度 1.0006 (20℃において) 0.9988 (20℃/4℃)
  (5)水素イオン濃度 pH 7.16
  (6)蒸発残留物 580mg/kg (乾燥温度110℃)
5.本水1キログラム中に含有する成分、分量及び組成
(1)陽イオン成分
ミリグラム
(r)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
水素イオン
リチウムイオン 1.0 0.14 1.90
ナトリウムイオン 135.5 5.89 80.03
カリウムイオン 18.1 0.46 6.25
アンモニウムイオン
マグネシウムイオン 3.4 0.28 3.80
カルシウムイオン 11.6 0.58 7.88
ストロンチウムイオン 0.09 0.002 0.03
バリウムイオン 痕跡
アルミニウムイオン 0.04 0.004 0.05
マンガンイオン 0.02 0.001 0.01
鉄(U)イオン 0.1 0.004 0.05
鉄(V)イオン
銅イオン
亜鉛イオン
       
陽イオン 計 169.8 7.36 100
(2)陰イオン成分
ミリグラム
(r)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
フッ素イオン 2.0 0.11 1.48
塩素イオン 61.1 1.72 23.10
臭素イオン 0.1 0.001 0.01
ヨウ素イオン 痕跡
亜硝酸イオン 0.4 0.009 0.12
硝酸イオン 0.8 0.01 0.13
水酸イオン
硫化水素イオン 0.1 0.003 0.04
硫酸水素イオン
硫酸イオン 32.7 0.68 9.13
リン酸水素イオン 0.2 0.004 0.05
メタ亜ヒ酸イオン
炭酸水素イオン 299.6 4.91 65.94
炭酸イオン
メタケイ酸イオン
メタホウ酸イオン
陰イオン 計 397.0 7.45 100

(3)非解離成分
ミリグラム
(r)
ミリモル
(mmoll)
メタケイ酸 136.4 1.75
メタホウ酸 9.5 0.22
メタ亜ヒ酸 0.12 0.001
リン酸
硫酸
非解離成分 計 146.0 1.97

(4)溶存ガス成分
ミリグラム
(r)
ミリモル
(mmol)
遊離二酸化炭素
(遊離炭酸)
32.3 0.73
   
遊離硫化水素 0.1 0.003
     
溶存ガス成分 計 32.4 0.73
■溶存物質(ガス性のものを除く) 712.9 mg/g    ■成分総計 745.3 mg/Kg
(5)その他の微量成分
純水銀 不検出  (0.0005 mg/kg未満)
不検出  (0.01  mg/kg未満)
カドミウム 不検出  (0.005 mg/kg未満)
総クロム 不検出  (0.02  mg/kg未満)

5.泉 質    単純温泉
(中性低張性高温泉)
6.療養泉分類の泉質に基づく禁忌症、適応症等
  (1)浴用の禁忌症 【一般的禁忌症】
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(とくに初期と末期)
  (2)浴用の適応症 【一般的適応症】
神経痛、婦人病、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進


温泉を気持ちよくご利用いただくために
■温度調節について
当館では温泉に気持ちよくご入浴いただくために、通常は源泉の量などで適温調整いたしますが、季節・天候など気象条件の影響などで、下記により適温調整を致しております。
高温時
(加水)
・自然冷却
・熱交換機
・福地の清水
により、それぞれ適温調整を致しています。
低温時 ・熱交換機
・ボイラー
により、それぞれ適温調整を致しています
源泉の温度は毎日気象条件などにより微妙に変化しています。お客様が入浴の可能な温度40℃〜43℃のなかで、41℃〜42℃前後の適温調整を致しております。

■浴槽の管理について
当館では各浴槽を毎日完全換水にて清掃を致しています。
また、完全掛け流しを原則としていますので、塩素減菌などは致しておりません。
安全に温泉を楽しんでいただくために、レジオネラ菌については定期的に検査を受けております。


※源泉・・・ 水・塩素等加えない天然の温泉
※温泉・・・ 適温調整後入浴可能な温泉
  と考えました。


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